パキポディウムは、マダガスカルとアフリカ大陸南部に自生するキョウチクトウ科の多肉植物です。
ぷっくりと膨らんだ幹(塊根・塊茎)が特徴で、「コーデックス」の代表格として大変人気があります。

育て方について

パキポディウムの成長を時期で大きく分けるなら、一般的に以下の3つの段階に分けられます。これらの段階を意識して育てることで、それぞれの時期に必要なケアを行い、健康な株に育てることができます。

1. 実生期
(発芽〜1年目)
◾️特徴
根を張り、茎を太くする最も重要な時期です。この期間にしっかりと根を張らせることで、将来の株の健康が決まります。
◾️管理高温多湿を保ち、直射日光を避けます。土が乾かないように、こまめな水やりが必要です。
2. 育成期
(2年目〜数年)
◾️特徴
株が成株として成長し、パキポディウムらしいユニークなフォルムが形成され始めます。
◾️管理
日光と風通しを好み、土が乾いてからたっぷりと水を与えます。冬は休眠させ、断水します。
3. 成熟期
(花の咲き始め)
◾️特徴
花を咲かせ、結実する能力を持ちます。この段階から、自家採取や交配が可能になります。
◾️管理
育成期と同じく、生育期にはたっぷりと水をやり、休眠期には断水して休ませます。

生育型について(夏型・冬型)

パキポディウムは、そのほとんどが「夏型」です。春から秋にかけて葉を展開させて活発に成長し、気温が下がる冬に落葉して休眠します。

夏型の育て方

種類:グラキリス・ラメリー・エブレネウム・ホロンベンセetc

成長期(春〜秋)日当たりと風通しの良い場所で管理し、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
休眠期(冬)落葉したら水やりを控え、月に1〜2回程度、土を軽く湿らせるか、完全に断水して管理します。寒さに弱いため、室内の暖かい場所で冬越しさせます。

冬型の育て方

種類:ナマクアナム

成長期(秋〜春)日当たりと風通しの良い場所で管理し、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
休眠期(夏)落葉したら水やりを控え、風通しの良い涼しい場所で夏越しさせます。夏の蒸れに非常に弱いので注意が必要です。

グラキリス

まん丸の塊根が特徴で、最も人気の高い種の一つ。